派遣管理システム「グッジョブ」とは?機能・選び方と比較のポイント
人材派遣の管理業務はデータが分散しやすく、契約・勤怠・請求などの作業に多くの時間がかかりがちです。その課題を解決する手段として、派遣管理システムへの関心が高まっています。
「グッジョブ」は、株式会社キャムテック(キャムコムグループ)が提供する人材派遣一括管理システムで、派遣会社や派遣先企業が派遣管理業務をクラウドで一元管理するためのサービスです。派遣業務を運営する企業のためのシステムとなります。
本記事では、派遣管理システム「グッジョブ」の基本・主な機能・導入で解決できる課題を整理し、システムを選ぶ際の比較ポイントや導入効果の測り方まで、派遣会社・派遣先企業のご担当者向けに解説します。
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目次
派遣管理システム「グッジョブ」とは?基本とサービス概要

まずは、派遣管理システムとしての「グッジョブ」がどのようなサービスなのか、提供会社と対象となる利用企業の観点から整理します。
グッジョブの提供会社と位置づけ
「グッジョブ」は、株式会社キャムテック(キャムコムグループ)が提供する人材派遣一括管理システムです。キャムコムグループは、HRテックや人材紹介、製造派遣、外国人雇用支援、事務アウトソーシングなど、「働く」に関する幅広いサービスを展開しており、グッジョブはその中で派遣管理業務のデジタル化を担うクラウドサービスとして位置づけられています。
グッジョブは2020年4月にリリースされ、派遣の発注から契約・勤怠・請求・派遣社員の評価までを一つのクラウド上で扱うことを目指して開発されました。製造業を中心に、物流・介護業界などにも導入が広がっており、人材派遣業界のDX推進を支えるサービスとして、紙やメールで発生していたデータのやり取りをシステムに集約できる点が特徴です。運営会社の情報やセキュリティ方針は公式サイトで公開されています。
グッジョブの対象となる利用企業
グッジョブの利用企業は、大きく派遣元企業(派遣会社)と派遣先企業の2者に分かれます。派遣元企業は派遣社員の契約・勤怠・給与・請求などの管理に、派遣先企業は受け入れている派遣社員の就業状況の確認に、それぞれ同じシステムにWeb経由でログインして利用します。一般的な求人サービスとは異なり、派遣業務を運営する企業にご利用いただくサービスです。
キャムテックの公表によれば、グッジョブの導入企業数は2026年4月時点で約4,400社(派遣先・派遣会社の事業所数を含む集計)、利用者数は約10万人に達しています。数名規模の派遣社員管理から1,000名以上の大人数の管理まで対応できるとされており、規模を問わず派遣業務を運営する企業が対象です。なお、2024年9月には、人材が不足している派遣先企業とすぐに人材を紹介できる派遣会社をマッチングする「グッジョブ パートナー制度」も開始されています。
※参照: 人材派遣一括管理システム『グッジョブ』に関するプレスリリース(PR TIMES)
派遣管理システム「グッジョブ」の主な機能
派遣管理システムを検討するうえで重要なのが、どこまでの業務を一つのシステムで扱えるかという点です。グッジョブが備える代表的な機能を整理します。
| 機能カテゴリ | 主な内容 | 関係する立場 |
|---|---|---|
| 発注・案件管理 | 派遣の発注情報や案件の進捗状況を一元管理し、複数の派遣先・派遣元のやり取りをクラウドで共有 | 派遣元・派遣先 |
| 契約書の作成・更新 | 派遣契約書をテンプレートから作成・更新し、書式のばらつきや記載ミスを抑制 | 派遣元・派遣先 |
| 勤怠・工数管理 | 出退勤や残業・工数データをオンラインで集計し、労働時間を正確に把握 | 派遣元・派遣社員 |
| 請求・給与の連携 | 勤怠データと連動して請求書を作成し、交通費や各種手当の支払い管理を効率化 | 派遣元 |
| スタッフ情報・評価 | 派遣社員の情報や派遣法に対応した評価を記録し、適切な人材配置に活用 | 派遣元 |
| コンプライアンス管理 | 抵触日や法令管理項目をシステム内で管理し、派遣法対応の負担を軽減 | 派遣元・派遣先 |
発注・契約・勤怠・請求の一元管理機能
グッジョブの中心となるのが、派遣の発注から請求までを一つのシステムで扱う一元管理機能です。派遣先からの発注情報を起点に、派遣契約書の作成・更新、派遣社員の勤怠や工数の集計、勤怠データと連動した請求書の作成までを、同じシステム上でつなげて運用できます。
従来、これらの業務は表計算ソフトや紙の書類で個別に管理されることが多く、データの転記や突き合わせに時間がかかっていました。発注・契約・勤怠・請求が連携していれば、二重入力や転記ミスを抑えられ、給与や交通費の支払い管理もスムーズになります。こうした業務工数の削減につながる点が、派遣管理システムを導入する大きな目的の一つです。
派遣社員の評価・コンプライアンス対応機能
グッジョブには、派遣社員の情報管理や評価に関する機能も備わっています。派遣社員の登録情報やスキル・資格の取得状況、就業の記録をシステム内に蓄積し、最新の派遣法に対応した評価を行うことで、採用から配置・案件の割り当てまでを一貫して支えられます。派遣社員の入社手続きに関わる情報や、派遣元と派遣社員、派遣先の間でやり取りするエビデンス・連絡を共有する仕組みも用意されています。
あわせて、抵触日や同一労働同一賃金など、労働者派遣法で求められる法令管理項目をシステム内で扱えるため、コンプライアンス対応の負担を抑えやすくなります。法改正が重なる派遣業務において、必要な情報をシステム上で一元的に管理できることは、運営上のリスクを下げる要素になります。
派遣管理システムの導入で解決できる課題
派遣管理システムが注目される背景には、派遣業務を運営する企業が抱える共通の課題があります。派遣元・派遣先それぞれの視点から整理します。
派遣元企業が抱える管理業務の課題
派遣会社(派遣元企業)の担当者が抱える課題は、データの分散と作業負担に集約されます。派遣の発注情報・契約書・勤怠・給与・請求といったデータが部署やファイルごとにばらばらに管理されていると、月次の集計や請求業務に多くの工数がかかります。契約書の書式が統一されておらず、記載ミスや更新漏れが起きやすいという課題もよく聞かれます。
さらに、労働者派遣法は改正が重なっており、抵触日管理や評価に関する対応など、求められる業務は年々複雑になっています。これらを手作業で管理し続けると担当者の負担が増え、ミスのリスクも高まります。派遣管理システムの導入は、こうした作業を効率化し、削減した時間を本来の営業や人材フォローに振り向けるための現実的な選択肢です。
※参照: 労働者派遣事業(厚生労働省)
派遣先企業が抱える情報共有の課題
派遣先企業にも、派遣管理に関する課題があります。複数の派遣会社から人材を受け入れている場合、契約内容や就業状況の情報がそれぞれの派遣会社ごとに分かれてしまい、全社でどれだけの派遣社員がどの現場で就業しているかを正確に把握しにくくなります。
勤怠の確認や契約更新のたびに、派遣会社と個別にやり取りが発生することも負担です。派遣元と派遣先が同じシステムで情報を共有できれば、就業状況をリアルタイムで確認でき、コンプライアンス上の管理も行き届きやすくなります。派遣管理システムは、派遣元・派遣先の双方にとって情報共有の精度を高める基盤として機能します。
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派遣管理システムを選ぶ際の比較ポイント
グッジョブをはじめ、派遣管理システムは複数の製品が提供されています。自社に合うシステムを選ぶために、機能だけでなく運用面まで含めて比較したいポイントを整理します。
第一に、対応できる業務範囲です。発注・契約・勤怠・請求・評価・帳票出力・情報共有まで、自社の派遣管理業務をどこまで一つのシステムで完結できるかを確認します。複数のツールを併用する必要があると、担当者の操作の手間が増えるため、必要な機能が一通りそろっているかが重要です。
第二に、サポート体制です。導入時の初期設定や操作研修、運用が始まってからの問い合わせ対応など、システムを使いこなすための支援がどこまで用意されているかを確認しましょう。多機能なシステムほど、サポートの手厚さが定着のしやすさを左右します。第三に、データ移行のしやすさです。表計算ソフトや既存システムからの移行をどの程度フォローしてもらえるかは、切り替え時の負担に直結します。あわせて、料金体系が自社の規模に見合っているか、法改正への追従が保守範囲で行われるかも、長く使ううえで欠かせない比較軸です。
以上の観点を、複数の派遣管理システムを比較検討する際のチェックリストとして整理すると、次のようになります。
| 比較する観点 | 確認したい内容 | 比較時のチェックのヒント |
|---|---|---|
| 対応できる業務範囲 | 発注・契約・勤怠・請求・評価・帳票出力までを一つで完結できるか | 不足機能を別ツールで補う必要がないか確認する |
| サポート体制 | 導入時の研修や運用開始後の問い合わせ対応が用意されているか | サポートの受付方法と対応範囲を比較する |
| データ移行のしやすさ | 既存システムや表計算ソフトからの移行をフォローしてもらえるか | 移行作業の支援内容と期間の目安を確認する |
| 料金体系 | 自社の派遣社員数や事業所数に見合った料金になっているか | 規模が変わったときの料金の増減を試算する |
| 法改正への追従 | 労働者派遣法の改正対応が保守の範囲で行われるか | 過去の法改正時の対応実績を確認する |
グッジョブをはじめとする各派遣管理システムは、これらの観点で強みやサポート方針が異なります。一つの製品だけで判断せず、複数のシステムを同じ基準で比較することが、自社に合う選択につながります。
【もう一つの選択肢】派遣管理システム「STAFF EXPRESS」
派遣管理システムを比較検討する際の選択肢として、派遣管理システム「STAFF EXPRESS(スタッフエクスプレス)」を紹介します。多機能な派遣管理システムは「とっつきにくい」という印象を持たれがちですが、運用面の工夫で導入の敷居は下げられます。
多機能でも使いこなせる設計と充実のサポート体制
STAFF EXPRESSは、契約情報・スタッフ情報・勤怠・給与・請求といった派遣管理業務をひとつのシステム内で扱える統合型のサービスです。機能が多いほど操作が難しそうに感じられますが、契約から請求、帳票出力までを一つで完結できるため、複数ツールを併用するより担当者の学習コストが分散しにくいという考え方で設計されています。
導入後のサポート体制も整えられています。操作で迷ったときや運用方針を相談したいときには、問い合わせフォームやメール、契約内容に応じた電話サポートなどが用意されています。受付は営業日(平日)が中心ですが、運用が定着するまで継続的に支援を受けられる体制があるため、システムに不慣れな担当者でも段階的に使いこなしていけます。
データ移行のフォロー体制と中小派遣会社中心の導入実績
新しい派遣管理システムへの切り替えで多くの企業が不安を感じるのが、既存データの移行です。STAFF EXPRESSでは、表計算ソフトや他システムから移行する際のデータ整理・マッピング・検証作業に専任担当者がつき、運用開始後の定着まで伴走するフォロー体制が用意されています。
もう一つの特徴が導入実績の傾向です。STAFF EXPRESSの契約企業のうち約8割は中小規模の派遣会社であり、限られた人員でも運用しやすい機能設計がなされています。大手向けに過剰な機能を盛り込むのではなく、中小の派遣会社が実際に必要とする業務に合わせて使える点が、導入のハードルを下げる要素になっています。研修や操作説明を通じて、運用の立ち上げを支援する仕組みも整えられています。
派遣管理システム導入の効果を定量的に測る|ROIの考え方
派遣管理システムの紹介では機能や使い勝手が語られがちですが、導入を検討する担当者が本当に知りたいのは「導入してどれだけ効果が出るのか」という投資対効果(ROI)です。ここでは、システム導入の効果を定量的に把握する視点を整理します。
派遣管理システムの導入効果は、感覚ではなく具体的な数値で測ることが可能です。実際に、人材派遣一括管理システムのグッジョブでは、約3,000名規模の派遣社員を扱う大手製造メーカーにおいて、契約書・勤怠・請求にかかる業務工数が約6割削減され、従来2時間かかっていた労働局調査の対応が約20分(およそ84%減)に短縮されたという公表事例があります。これは、システム導入の効果を定量的に示した一例といえます。
自社で導入効果を測る際は、次のような指標を導入前後で比較すると、ROIを把握しやすくなります。
| 測定する指標 | 導入前の状態(例) | 導入後に期待される変化 |
|---|---|---|
| 契約書の作成時間 | 1件あたり手作業で作成・確認 | テンプレート化で作成時間を短縮 |
| 月次の請求業務工数 | 勤怠データを手集計し請求書を作成 | 勤怠と請求の連携で集計作業を削減 |
| 労働局調査・監査の対応時間 | 必要書類を都度収集 | システム内で書類を抽出し対応を短縮 |
| コンプライアンス関連の確認漏れ | 抵触日などを担当者が個別に管理 | システム管理でチェック漏れを抑制 |
このように、作業時間・工数・確認漏れの件数といった指標を導入前後で比較すれば、削減できた時間を人件費に換算し、システムの料金と照らし合わせてROIを評価できます。「便利そうだから」ではなく「年間でどれだけの工数と時間を削減できるか」を数値で確認することが、派遣管理システム選びで失敗しないための重要な判断軸です。STAFF EXPRESSの導入を検討する際も、自社の現状の業務時間を棚卸ししたうえで、削減見込みを試算することをおすすめします。
導入効果の試算・運用イメージのご相談を承ります
自社の業務工数をどれだけ削減できるか、専任担当者が一緒に試算します。
データ移行やサポート体制への具体的なご質問もお気軽にどうぞ。
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「グッジョブ 派遣」に関するよくある質問(Q&A)
派遣管理システム「グッジョブ」や派遣管理システム全般について、検討中の担当者から多く寄せられる質問をまとめました。システム選びの参考にお役立てください。
- 派遣管理システム「グッジョブ」とは何ですか?
- グッジョブは、株式会社キャムテック(キャムコムグループ)が提供する人材派遣一括管理システムです。派遣の発注・契約書の作成・勤怠・請求・派遣社員の評価といった派遣管理業務を、クラウド上で一元管理することを目的としたサービスです。求職者が仕事を探すための求人サービスではなく、派遣会社や派遣先企業が業務に利用するシステムである点が特徴です。
- グッジョブはどんな企業が利用していますか?
- グッジョブは、派遣会社(派遣元企業)と派遣先企業の双方が利用します。キャムテックの公表では、導入企業数は2026年4月時点で約4,400社、利用者数は約10万人とされています。数名規模の派遣社員管理から1,000名を超える大人数の管理まで対応できるとされており、規模を問わず派遣業務を運営する企業が対象です。
- 派遣管理システムを導入すると、どんな業務が効率化されますか?
- 派遣の発注、派遣契約書の作成・更新、勤怠や工数の集計、請求書の作成、派遣社員の評価、コンプライアンス管理など、派遣業務に関わる幅広い作業が対象です。これらが一つのシステムで連携することで、表計算ソフトでの個別管理に比べて転記の手間や集計ミスを減らし、業務工数の削減につながります。
- 派遣管理システムは多機能で操作が難しそうですが、使いこなせますか?
- 多機能な派遣管理システムは操作が難しいと思われがちですが、サポート体制が整った製品を選べば段階的に習得できます。たとえばSTAFF EXPRESSでは、専任担当者への電話やフォームでの相談に対応し、運用が定着するまで継続的に支援する体制があります。導入時には研修や操作説明の動画も用意されているため、システムに不慣れな担当者でも安心して運用を始めやすくなっています。
- 今使っているシステムやExcelからのデータ移行が不安です。
- データ移行は新システム導入で多くの企業が不安に感じる点です。STAFF EXPRESSでは、表計算ソフトや他システムからの移行時に、データ整理・マッピング・検証作業を専任担当者がフォローし、運用開始後の定着まで伴走する体制が用意されています。移行手順や期間の目安については、お問い合わせ時に具体的に相談できます。
- 中小規模の派遣会社でも派遣管理システムを導入できますか?
- 中小規模の派遣会社でも導入は可能です。STAFF EXPRESSの契約企業は約8割が中小規模の派遣会社であり、限られた人員でも運用しやすい機能設計がなされています。大手向けの過剰な機能ではなく、中小の派遣会社が実際に必要とする業務に合わせて使える点が特徴です。料金や導入条件の詳細は、資料のダウンロードやお問い合わせでご確認ください。
- 派遣管理システムを選ぶときは何を比較すればよいですか?
- 対応できる業務範囲、サポート体制、データ移行のしやすさ、料金体系、法改正への追従の5点を比較するとよいでしょう。発注から請求・帳票出力までを一つで完結できるか、導入後の研修や問い合わせ対応が充実しているか、自社の規模に料金が見合っているかを確認することが、長く使えるシステム選びのポイントです。
- 派遣管理システムの導入効果はどのように測ればよいですか?
- システム導入の効果は定量的に測ることができます。契約書の作成時間、月次の請求業務工数、労働局調査などへの対応時間、コンプライアンス関連の確認漏れの件数といった指標を、導入前後で比較する方法が分かりやすいです。削減できた時間を人件費に換算し、システムの料金と照らし合わせれば、投資対効果(ROI)を把握できます。
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まとめ:派遣管理システム「グッジョブ」を理解し、自社に合う選択を
本コラムで整理したように、「グッジョブ」は株式会社キャムテックが提供する人材派遣一括管理システムであり、派遣の発注・契約・勤怠・請求・評価・コンプライアンス管理までをクラウドで一元管理できるサービスです。派遣業務のデータ分散や作業負担という課題に対し、派遣元・派遣先の双方にとって業務効率化と情報共有の基盤となります。
派遣管理システムを選ぶ際は、対応できる業務範囲・サポート体制・データ移行のしやすさ・料金・法改正への追従を比較し、導入効果はROIとして定量的に評価することが、失敗しないシステム選びの判断軸になります。
派遣管理システム「STAFF EXPRESS」は、多機能でありながら充実したサポート体制とデータ移行のフォロー体制を備え、契約企業の約8割を中小派遣会社が占めています。グッジョブをはじめとする各システムと比較しながら、自社の人材派遣業務に合った仕組みを検討してみてください。