【比較】派遣管理システムの「グッジョブ」「クラウドスタッフィング」の特徴・違い
人材派遣管理業務におけるさまざまな情報を把握、管理し、業務効率化を図るシステムが派遣管理システムです。今回は「グッジョブ」「クラウドスタッフィング」の主な機能について解説します。
「グッジョブ」とは
「グッジョブ」は、株式会社キャムテックが運営する、人材派遣の発注、契約管理、派遣スタッフ評価、派遣費用請求、勤怠管理までを一元管理できる派遣マネジメントクラウドです。
派遣先企業と派遣元企業、派遣スタッフをつなぐことで、派遣先企業の未来を見据えた人材戦略から、派遣元企業の事業運営を円滑に行うためのサポートまで、効率よく派遣をマネジメントできるサービスとなっています。
グッジョブの特徴
グッジョブは労務管理実績15年以上を誇るキャムテックだからこそ実現できる、派遣先企業、派遣元企業、派遣スタッフそれぞれの使いやすさを追求したシステムです。
最大の特徴は、帳簿管理システムではなくマネジメントシステムであること。帳簿管理、工数削減に留まらず、より効率よく、適切なマネジメントを実施できるクラウドサービスとなっています。
グッジョブは派遣先企業、派遣元企業それぞれに専属のサポート担当がつく、しっかりしたフォロー体制が整っています。また、FAQサイトも充実しており、動画によるマニュアルや、毎週開催の操作説明会などの各種サポートも魅力です。
グッジョブの主な機能
グッジョブの具体的な機能について見ていきましょう。
派遣元向けの機能
まずは、派遣元企業に向けた機能についてです。
発注情報を迅速に受け取り対応できる
派遣元会社としては、派遣先企業が提供する情報を可能な限り迅速に受け取る必要があります。
派遣先指揮命令者や、派遣先責任者情報といった頻繁に更新されがちな情報に関しても、アナログ管理の場合は情報共有までに時間がかかったり、入力間違いなどのトラブルが生じやすい傾向にあります。
グッジョブを導入することで、派遣先企業がマスタ管理するようになるため、グッジョブ上で即時情報が共有可能となります。
Web上でリアルタイムに派遣スタッフの勤怠管理ができる
また、Web上でリアルタイムに派遣スタッフの勤怠管理ができる点も、グッジョブの特徴です。
月の途中であっても出勤状況や残業チェックができます。
合計残業時間を表示する機能はもちろん、「〇〇時間以上」という形での検索もできるため、法定労働時間を超え、時間外労働や休日労働を実施する場合に労使間で締結する協定「時間外・休日労働に関する協定届(通称36協定)」管理にも活用可能です。
従来型の派遣管理システムの場合、月末にならないと勤怠のチェックができないものが一般的でした。予想外の残業超過などが生じた場合、その対応に追われるケースもあります。
グッジョブではリアルタイムに勤怠管理できるため、超過の恐れがある時点で把握し、即座に対応することができます。勤怠データは帳票出力のほか、まとめてCSVでの出力も可能です。月末の請求業務も効率化し、スムーズに実施できます。
派遣法改正に対応!コンプライアンス面でも安心できる
派遣法は頻繁に改正されるため、コンプライアンス対応も重要です。
グッジョブでは、派遣法改正に沿った必要項目の設定が可能となっています。
契約帳票をクラウド上で確認・やりとりできる!
契約の更新タイミングや、派遣可能期間満了の翌日である抵触日など、忘れてはいけない項目をアラートで通知する機能もグッジョブの特徴的な機能のひとつです。
抵触日管理は、派遣元企業にとって管理が複雑になりやすく、課題となっていました。しかし、グッジョブならアラート通知で対応の漏れや遅延を防ぐことが可能です。
また、契約帳票をクラウド上で管理し、派遣先企業とやりとりできるようにしたことで、郵送したり、持参するコストや手間を削減することができます。
これにより、派遣元企業の営業担当者が本来注力するべき顧客サービスや新規開拓に集中できる環境づくりに役立ちます。
派遣先向けの機能
続いて、派遣先企業に向けた機能について見ていきましょう。
全企業共通の契約書フォーマット
派遣元の企業によって、契約書のフォーマットやスタッフ情報のフォーマットはさまざまです。そのため、効率的な管理が難しい点が課題となっていました。
グッジョブでは、帳票は全企業共通のフォーマットとなっているため、派遣会社によって情報のばらつきが生じることがありません。
発注から契約まで各工程をクラウドで一元管理
発注から契約、評価、勤怠管理まで、グッジョブを導入することで一元管理が実現できます。アナログ作業と比較すると大幅に工数を削減でき、デジタル化・ペーパーレス化が可能です。
必要な書類を探す際も、アナログの場合はファイリングしているとはいえ膨大な書類の中から探し出す時間と手間が必要でしたが、ペーパーレス化で大幅に作業工数を削減できます。
スタッフ評価を適切に、効率的に実施できる
派遣先企業としては、すべての派遣スタッフに適切な評価をリアルタイムに実施したいものですが、時間がかかり難しいのが実情でした。
グッジョブを導入することで、運用が簡易化され、スタッフ評価を効率的に実施できます。
「クラウドスタッフィング」とは
派遣管理業務のDX化に役立つクラウド管理システム「クラウドスタッフィング」は、株式会社クラウドスタッフィングが提供するサービスです。複雑になりがちな人材派遣業務を一括管理できます。
クラウドスタッフィングの特徴
クラウドスタッフィングの特徴として、まず案件の受注・発注を一元管理ができる点があげられます。案件管理機能で、派遣先企業が登録した案件の内容や募集人数などを、派遣元企業がすぐにWeb上で確認することが可能です。
従来はメールや電話での発注が一般的でしたが、クラウドスタッフィング案件管理を利用することで、大幅な時間短縮につながります。
また、複数の派遣元への案件公開も、選択して送信するだけで完了します。
これまで派遣元企業に1案件ずつメールや電話で連絡をしていた作業を削減でき、空いたリソースをほかの業務にあてることが可能です。
さらに、これまでは契約管理は紙ベースで行うのが一般的でしたが、クラウドスタッフィングの派遣管理システムを導入することで契約書作成から締結、帳票出力までのすべてをWebで完結可能となりました。
郵送でやりとりしていた際の手間やコストを削減し、契約締結までの時間を短縮できます。
勤怠管理機能に関しては別システムとなりますが、クラウドスタッフィング勤怠管理を導入することで打刻機やパソコン、スマートフォンなどさまざまなデバイスから打刻が可能となります。
打刻された情報は、Web上で確認・承認・計上まで可能です。
請求管理に関しても、別システムのクラウドスタッフィング勤怠管理を利用することで、勤怠データをCSVファイルとしてクラウドスタッフィングに取り込み、請求書発行が可能となっています。
交通費や昼食代補助などの項目も、任意で設定が可能です。
クラウドスタッフィングの主な機能
クラウドスタッフィングの具体的な機能について見ていきましょう。
派遣元向けの機能
まずは、派遣元企業に向けた機能についてです。
ペーパーレス化を実現し、作業効率を大幅に改善できる
クラウドスタッフィングを導入することで、これまで紙ベースで管理していたものをクラウド化し、システム上で管理できるようになります。
ペーパーレス化を実現することで、業務効率化が実現可能です。
請求処理を一括管理できる
派遣元企業では、請求処理締め日に派遣社員の勤怠管理チェックや派遣先への承認依頼、派遣元担当者による確認・承認作業など、さまざまな処理を行う必要があります。
タイムカードのデータを再度打ち込むなど、請求処理に時間がかかることを課題と感じている派遣元企業は少なくありません。
クラウドスタッフィングで管理することで請求書や給与表をスムーズに作成できるようになり、業務効率化が可能です。
同一労働同一賃金に対応した評価もシステムで管理できる
同一労働同一賃金に対応し、派遣スタッフの待遇改善を図るには、派遣スタッフの適切な評価が必要となります。
派遣法においては年に1度、派遣スタッフの評価実施が定められていますが、派遣スタッフ一人ひとりに客観的で適切な評価を下すには時間がかかります。
クラウドスタッフィング評価管理を利用すれば、一般社団法人日本BPO協会監修の職業能力評価シートを利用し、信頼性のある評価を行うことが可能です。
契約書作成がスムーズにできる
労働者派遣事業を行うには、必要な書類が数多くあります。
さらに、労働契約法や労働基準法、労働者派遣法といった知識が必須となるため、書類作成が大変難しく、そのうえ法改正があるたびに修正や契約を再度取り交わす必要があるなど、かなり手間がかかっていました。
クラウドスタッフィングを導入すれば、各法律の必要事項がすでに網羅されているため、社内で調べて作成する必要がなく、法律の確認作業などをカットできます。
派遣先向けの機能
次に、派遣先企業に向けた機能も確認しておきましょう。
急なスタッフ募集にも迅速に対応できる
「来月から60名派遣スタッフを増員したい!」など、急な増員が決まった場合、派遣会社に発注し、契約をその都度行うのは大変な手間となります。
クラウドスタッフィングを導入していれば、1回案件登録をし、ワンクリックで複数の派遣会社に要請を発信することが可能です。
大幅な工数削減が実現できます。
スタッフの契約更新が簡単にできる
クラウドスタッフィングを導入していれば、簡単に更新準備を行うことが可能です。
派遣先企業は、更新内容に間違いがないか確認し、承認すればそれで完了です。
勤怠データの請求明細
通常、勤怠データは派遣元企業のフォーマットで管理・運用するため、派遣元企業の数だけフォーマットが異なります。
請求明細を確認するにも、フォーマットが違うためチェックに時間がかかりやすいことが課題となっていました。
クラウドスタッフィングを導入することで、各社統一のフォームで確認・承認が可能となり、工数削減が実現できます。
契約書や派遣先管理台帳の管理から解放される
派遣先企業と派遣元企業の間では、派遣先管理台帳や36協定書、抵触日通知書といった8種類もの契約書類が存在します。
派遣元企業の数だけ書類を保管するのは、それだけで手間とスペースも必要ですし、いざ書類を確認するとなった場合も、探し出すのが困難です。
クラウドスタッフィングを利用していれば、システム上にさまざまな書類を保管可能です。
データとして蓄積されるため、検索も容易にでき、運用がスムーズです。
STAFF EXPRESSと各システムを比較!共通した違いは?
STAFF EXPRESSとは、株式会社エスアイ・システムが展開するクラウド型人材派遣管理システムです。
ここではSTAFF EXPRESSとグッジョブ、クラウドスタッフィングの違いを解説します。
STAFF EXPRESS(スタッフエクスプレス)とは
STAFF EXPRESSは人材派遣管理業務における総合パッケージシステムで、採用から運用、データ管理まで全フェーズをワンストップで管理できるシステムとなっています。
導入サポートだけでなく、運用開始後も、問題解決まで丁寧に手厚くサポートする体制が整っています。
機能としては「採用・人材管理」「案件・人員配置」「契約管理」「勤怠管理」「給与前払」「経営分析・会計連動」などがあります。
利用する機能によって、3つのプランから選ぶことができます(いずれも税抜価格)。
オールインワンプラン
オールインワンプランで利用できる機能は、以下のとおりです。
- 応募管理
- 人材管理
- 案件管理
- 契約管理
- 勤怠管理
- 給与管理
- 請求管理
- 実績管理
月額35,000円〜、買い切りの場合は600,000円〜となっています。
ライトプラン
ライトプランで利用できる機能は、以下のとおりです。
- 応募管理
- 人材管理
- 案件管理
- 契約管理
- 勤怠管理
月額30,000円〜、買い切りの場合は500,000円〜となっています。
スモールプラン
スモールプランで利用できる機能は、以下のとおりです。
- 応募管理
- 人材管理
- 案件管理
- 契約管理
月額25,000円〜、買い切りの場合は400,000円〜となっています。
「STAFF EXPRESS(スタッフエクスプレス)」と「グッジョブ」「クラウドスタッフィング」の違い
グッジョブ、クラウドスタッフィング、STAFF EXPRESSのどのシステムも、派遣元企業と派遣先企業の両方に対応しています。ただし、グッジョブとクラウドスタッフィングは、どちらかというと派遣先企業に軸足をおいているシステムといえるでしょう。
STAFF EXPRESSは、もともと派遣元企業向けのサービスとして誕生したため、派遣元向けの機能が充実しています。
それだけではなく、派遣先企業向けの「STAFF EXPRESS PARTNER+」、派遣スタッフ向けの「STAFF EXPRESS NEO」も提供し、派遣先と派遣スタッフにとっても便利で役立つシステムです。オールインワンのパッケージで、人材派遣に関する業務を一元管理できます。
このように、派遣先企業、派遣元企業、派遣スタッフそれぞれをしっかりとフォローできるサービスが「STAFF EXPRESS」です。
STAFF EXPRESSが対応する業務範囲について、詳しくはこちら
派遣管理システム活用で新たなる価値創造にあてる時間を創出しよう
派遣管理システムは、派遣元企業にとっても、派遣先企業にとっても、派遣スタッフにとっても、利便性を高め、業務効率化を実現できるツールです。システムによって作業にかかる時間を削減し、その時間を他の業務に充てることで、新たな価値を創造することができるでしょう。
システムを導入する際は、まず自分たちが本当に必要とする機能はどのようなものかを検討しましょう。そのうえで、どのシステムがニーズに適しているのかを判断し、導入するシステムを選びましょう。
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